H/K AGES

2001/10/07～2001/10/08 鳥取市 H/K AGES結成4周年記念LIVE

松江から、大田まで約60kmくらい。。。 9号線をひらすら西へ。。。
2台のZで、大田を目指す。。。眠たくてしょうがない。。。昨夜唄った吉岡秀隆に合わせて唄う。。。
しかし、まったく声が出ない。。。
これはやばいなぁと思いながら、まぁ夜には治るだろうと、調子も外れ、声にもなっていないのに叫ぶ。。。

仕事が忙しくて、実家に戻るのはGW以来か？？
こんなに実家へ戻るなんて、考えられないが。。。いつもなら数年に一度ってパターンだ。。。

帰りたい訳なんて、ほとんどない。。。
帰らないと行けない理由と、帰りたくない思いの葛藤があっただけである。。。

あまり長居することのないことを伝えると、父の買ってきた刺身と、ビールを飲む。。
兄の3番目の子供が、夏に生まれたらしい。。。一姫二太郎だそうだ

兄夫婦は、町民運動会で、子連れで参加している。父、母は、生まれたばかりの赤ちゃんのお守だ。
そこには、自分とは、まったく別の世界の幸せがある。

町民運動会と、小学校の運動会が別々になったらしい。。。俺達の頃はいっしょにやっていたものだ。。。
そんなことさえも、ちょっとした驚きになる。。
NHKの連ドラの「ちゅらさん」を見てから、子供を見る目、命というものの見方が、少し変わったかもしれない。。。
また、それは、生まれ来る命の隣で、消えて行きそうな命の存在にも触れたからであろう。。。

父と、「ちゅらさん」の話をして、居心地の悪い空間をなごませる。。
普段の、周囲を拒絶した生活とのギャップに、逃げ出すように、家を出る。

午後1時過ぎ、、、鳥取には夕方かな。。。
重すぎる気持ちに、口ずさむこともできず、只々渋滞の中、Zを走らせる。。。

鳥取へ着いたのは、やはり、夕方になっていた。
いつものように、閉店前の、ある店の駐車場へ止め、荷物を下ろし、鳥取駅の方へ向かう。
目当ては、もちろん、駅前の立飲み屋だ。
ここで、スジを食べるのが、毎回の楽しみだ。もう4年、鳥取へ来る度に寄っている。
狂牛病の煽りで、スジは無いかもしれないな。。。と心配したが、何の影響もないようで、平気で出てきた。。。
他の、おでんは、売り切れが多く、軽く、食べて、生大を飲み干した。
そういえば、去年の3周年LIVEの前日、鳥取県倉吉市に出張でいて、鳥取大地震にあい、
一度関西へ帰って来てから、再び鳥取でK-ageと合流したなぁと、もう1年も経っていることに驚く。
あの時も、この店で、ニュース速報を見てたなぁ。

いつものように、その店で酒を買い込み、山陰合銀前の交差点へ。。。
と、山陰合銀が、なくなって、公園になっている。。。
この前来たときはどうだったかなぁ。。。昔は、合同銀行の前に、サークルの立て看を、置かせてもらったなぁと懐かしく思う。
夜にZの中で、何時間も待たされたこともあったなぁ、、、なんてことも。。。

4年前にLIVEをやっていた弥生町の近辺は、もう、すぐに苦情を言われるようになってしまった。。。
あの頃とは、声も、ギターも、大きすぎる。。。
この交差点は、何度もやっているが、あまり人は立ち止まらない。
それでも、苦情を言われるよりましだ、しかし、その日は、あまりにも静か過ぎて、いやな予感がした。。。
まぁいいや、その時は、その時だ、と不安を振り払うように、ギターを叩いた。。。

朝は出ていなかった声も、ぼちぼち出てくるようになっていた。
昨日もだが、今日も結構冷える。
ビールという季節ではないが、少しだけ灰皿替りのビールを空ける。
昨夜言われた「ミュージシャンは酒を飲んではいけない」
酒飲まなかったら、寒さで、心が凍えてしまうよ...なんてことも思いながら、足の震えを隠す為に焼酎を呷る。

昨夜と同じように、今日も、お互いのりがいい。相手の唄につられて、「そうくるか！！それなら、こうだ！！」
と返歌を歌いつづける。今日の酒はうまいなぁ。。。別に、他に誰もいなくても、すごく気持ちがいい

この4年、今まで生きてきた間に起こった、色々なこと。。。
昨日、今日思ったこと。。。
色んな幸せ、不幸せ、自分が手に入れた挫折、滑り落ちて行った夢
「僕が僕であるために」何があっても、自分に勝ち続けていかなければ。。。それだけが俺を守るもの
何が正しいのかなんて、自分でも分からない、ましてや、誰にも押し付けることなんてできない。
そんなH/K AGESの全てが入ったような詩。
精一杯、気持ち良く唄っていた。

何かに気付いたような女のこが、他の二人を呼びとめ、聞いているようだ。
尾崎が好きなようだが、年齢は同じくらいかな。。。
帰り際に、とことこと寄って来て、100円玉を、ありがとうと置いて行った。。。
嬉しかった。この曲で立ち止まってくれた事が、、、、
もっと、気持ち良く唄えそうな気がした。

すると、さっきの女の子が、連れの男の子二人を連れてやってきた。。
リクエストは「Forget-me-not」。。。
やはり、尾崎好きなだけに、一番好きで、一番辛い曲をリクエストだ。

初めて君と出会った日　僕はビルのむこうの
空をいつまでも　さがしてた
君が教えてくれた　花の名前は
街にうもれそうな　小さなわすれな草

昨夜、唄った時より、もっと感情を込めれた。
ギターを弾く手が、震えるくらいだった。。。
ギターなんてどうでもいい！！唄だけでも。。。案の定ギターの評価はいまいちだったが、唄はすごく誉めてもらった。
この曲は、難しくて失敗が多いだけに、よっぽどうまく唄えている時でないと、怖くて唄えないのだが、本当に気持ち良かった。

昨日に引き続き、いいちこのポケット瓶ではたらなかった。。。
日曜日なので、人通りもほとんどなく、さすがに苦情が来そうな雰囲気だったので、その後、唄いまくった俺達は、今日も白木屋で語り明かすのだった。。。

今日も車中泊、今日はシートを倒すくらいの余裕があった。
明日は、マックのモーニングで、その後、また渋滞の中か。。。

あと何年これが続けれるかな。。。こういう幸せもあるのだと気付いた。。。

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HIRO.F'S Room