H/K AGES
99/08/13〜99/08/14 鳥取市弥生町
昨年、10月の1周年記念LIVEの時以来の鳥取でのLIVEとなった。
せっかくの連休だというのに、K-ageの都合で、山陰を離れられないようだ。
前日のTEL LIVEの延長で、鳥取に集まり、駅前の立飲み屋でお目当てのスジをたべる。
4日ぶりの食事なので、すぐに胃が張ってしまった。。。
クーラーを入れっぱなしで寝てしまったため、風邪をひいたようで喉が痛い。。。
こんな状態でできるのだろうか・・・
鳥取駅前で、1組、駅前の地下に一組、しかし、レベルはあまりたかくない。。。
まるで、練習をしてるのを聴いてるようだ。。。
いつもと、同じところに場所をとり、唄い出した。喉は痛いが、このところバラードが唄いたくてしょうがなかった。
最近、唄ってて、何か違うと思っていた、「傷付けた人々へ」「僕が僕である為に」やっと、昔の唄い始めた頃の気持ちが思い出せたような気がする。
自分の存在価値を求めながら、傷付きながら、唄っていたあの頃の気持ちを。。。
写真は、K-ageが撮ってくれなかったので、K-ageしかでてこないが、最初のうちは、半々で唄っていた。
近くで、もう一組やり始めた。やはり、、、最近のはやりのゆずなどのオンパレードである。。。
全然うまくはないのだが、鳥取では、あのくらいでも珍しいのだろう、若い女の子達が集まっている。
腹が立ったので、いつものように、大きい声で唄いつづけた。
すると、どこからかおばあさんが、300円を入れてくれた。。。
「何かうたいましょうか?」ときくと、「良く聞こえてるから。。。あっちのもきこえる」と、いいながら、正面の家に入っていった。。。
人がいないと思っていた店にいたのだ。。。
これはやばいと、場所をかえた。もう一組を通り越し、営業中の店と店の間のしまっている店の前で、道路に向かって唄った。
しかし、そうしている間にも、声が出なくなってきた。。。
ここから、お客のラッシュが続く。。。
まず、岡山から来たという二人組の男性である。
おもいっきり、気に入ってくれて、長渕、尾崎、ビートルズ、オリジナル、10曲以上唄った。
とても喜んでくれて、飲みに行くといってからも、また来てくれた。
お礼だけでなく、さしいれもしてくれた。名刺も渡すことができた。かなり嬉しかった。
ほんとにありがとうございました。
知合いのタクシーの運転手が、ビールを差し入れしてくれたり、声が出なくなって行くのは辛いが、あとはK-ageにまかせようと、思いっきり唄った。。。
。。。まともにしゃべれないほど、声が出なくなった。。。
しばらく、唄ってると、親子3人(子供は成人した位か。。。)が、演歌をリクエストしてきた。
ここから、大リクエスト大会が始まった。。。
その3人の他に、どんどん、通行人が集まってきた。最大で15人くらいいただろうか。。。
カラオケでもないのに、リクエストが5曲くらいたまってる。。。
「北国の春」「神田川」。。。他にも演歌やニューミュージック、フォークなど新しいものから、懐かしいものが、どんどん並ぶ。。。
ものすごい、盛り上がりで、おっちゃんたち、おばちゃん達は大喜びで、札をひらひらと。。。
しかし、演歌をK-ageは、歌おうとしない。。。声が出ないのに、連続で何曲も歌ってしまい、音さえも出なくなってきた。。。
その状態が何分続いたろうか、、、一人、男性が残って、一緒に唄っている。。
そこに、リクエスト大会の時にいた男性二人が、さしいれと言って、となりのラーメン屋から、あつあつのラーメンを2杯持ってきてくれた。
LIVE後にラーメンを食べたことは良くあるが、差入れで、きちんとしたどんぶりのラーメンが出てくるとは思わなかった。
二人で、そのラーメンを汁まで飲み干し、ラーメン屋にどんぶりを返しに行った。
和風でけっこうおいしかった。
今回は、お客はついてくれなくてもいい、とにかく、バラードが唄いたい。そう思って、鳥取まで来た。
その目的は達成され、あの時の気持ちを思い出すことができた。
それと、最初に鳥取でやったとき、お客が聞いてくれる、喜んでくれる。その喜びを、再び感じることができた。
心斎橋や阪急東通りのように、たしかにレベルは高いかもしれないが、道の両側で2mおきに、何組も並んでいたり、サクラを使ったり、アンプなどを使って、目立とうとばかりしている場所でやるのとは全然違う。
唄うことの喜び、お客と、ゆっくり酒を飲みながら、語りながら、みんなで唄えることの喜び、大阪で唄っていて、何かが違うと思った答えが分かったような気がした。
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