A Em
この眼の奥に 何を見るのだろう
D
周りばかり気にして
A Em
何も許せない 君の眼の奥に
D
写っていることを
E
真実が何なのか分からず
D E Esus4 e Esus4 E
全てを疑ってきた 君の目の奥で
A E D A
何かを探して、何かを求めて
A E D A
全てを拒絶してしまった 二人の
A Em D D A
その目に映る 全ての記憶さえも
A Em D
拒絶と 憎しみで 俺を睨む
E D
何を裏切って 何に裏切られたのか
E Esus4 E Esus4
俺の作ってきた この世界の中で
A E D A
君は何を失って 何を育んだのか
G C
きっと 俺の目に映るものとは 全く違う
D Em
他の真実を見つけて
俺の目の奥に 自分の拒絶するものを
探そうとしていた
おまえと 別れてから 何人と出会い 何人と別れてきた
あの時のような愛を もう求めることができず 与えてやることもできなかった
自分でさえも 幸福になれる 自分の生きている意味を感じれた
それまでのつらさも 全てこの時の為にあった
確かに 自分の存在は あった
他人の目ばかりを気にして 自分をさらけ出すことを恐れ
誰と一緒にいても 俺を嫌っていると思った
だれにも負けたくなくて 何にでも理由をつけた
自分の存在にだけ 理由をつけられず
自分を否定するしかできなかった
人を愛する事を覚え 愛を受け入れるなかで
俺でも生きる資格は あると
少しだけ 自分を信じれた
人を信じる事ができた
終わりなんてないと思った 変わることなんて 考えもしなかった
人に裏切られるなんて 慣れていたはずなのに
人なんて 信じていなかったのに
この大きな世界の中に 俺みたいな奴でも
受け入れてくれる人がいる
もう勝ち続けることも 理由を求める事も
しなくていい... 自分の正直さが愛だと思った
もう何も信じる事なんてできない
もう誰も受け入れられない...
ピットまで あと1km
彼は 動かないバイクを押す
何度も倒れながら 傷付いた その身体で
みんなで夢見た その瞬間まで
バイクを 送り通すため
彼は 押し続けた
汗と涙と埃にまみれ
とっくに限界は超えているのに
たっていることすらできない身体で
みんながひとつになった その目的の為
自分の身体よりも 自分の責任を果たす為
ピットでは 帰ってくることを信じて
修理の準備をしている
もう動き出す事はないと
だれも分っているのに
あきらめる事をせず 押しつづける姿に
涙を隠す為 何かせずにはいられなかった
誰が止めようとも 彼は押しつづけた
泣き尽くして 元気が出たと
金網こしに かわした握手を さいごの力にして
彼の姿は 誰もに 勇気と感動と涙を与えた
トップグループのデッドヒートより
少しづつ進む姿は 観客の心をひきつけた
そして みんなの声が彼に力を与えた
ピットに着いて 彼は倒れこんだ
意識は とっくに無くなっていたかもしれない
責任を果たして 満足そうに 彼は眠った
クルーはエンジンをばらし
最後の希望を 信じたが
二度とよみがえる事は無かった
8時間 走りつづけることができず
最後にとっておいた涙も 枯れてしまい
彼らの夏は終わった
ウイニングランと花火をピットから見るだけで
いつか帰ってくることを誓い
今 再び Zに乗る君が
まるで自分が始めてZと出会った時と重なる
子供の頃から 憧れ
いつか きっと 自分のものにできたらと
探し続け やっと手にした時
待ち遠しくて 毎日カレンダーを見つめた
同じようにZに憧れ
やっと手に入れた その日に
いきなりぶつけて泣き出しそうだった君
ローンを払う為に バイトばかりしてたあの頃
解体屋に何度も足を運んだ僕達(ぼくら)
助手席(ナビ)の相手は 何度も替わったけど
気持ちは 始めてステアリング(ナルディ)を握った頃のままに
君が 彼女より選んだ Zをつぶした夜
何を言えばいいか 思いつかなかった
あれだけ愛していた Zなのに
残ったのは割れないようにと外していたスポイラ―とローンだけ
2度とは巡り会えないくらい愛していたZだから
替わりを探すことはないかもしれないと
Zでつるむことはないかもしれないと
あれだけ、思いつづけた3年が経ち
あの時の気持ちを思い出させるZと
引き合うように再び巡り会った
出会いの為に 貯めたお金で 一度に払えるようになった君
あの時とは、なにもかもかわってしまったけれど
また同じステアリング(ナルディ)を 握るだろう
あの時の 気持ちのままで
街灯の下 ハザードの瞬きをする おまえ
後姿に みとれてしまう
貴婦人と言われるお前も
夜の街では 挑発を繰り返す
湾岸まわり あのSAまで
今日も見せつけにいくのさ
他の誰にも 負けやしない
たっぷり 後姿をみせてやる
空気が 震えている ここでも
おまえの声は とびきりさ
ただやかましい やつらとは
高貴な 響きを かもしてる
3連のメーターを気にしながら
使いなれたステアリングを握り
ロングノーズで、闇を かっ切り
締まった お尻で 抜き去っていく
入りにくいギアを鳴らしながら
少し重たいクラッチを蹴り
ちょっとした段差で、火花を散らし
6発の音だけ残して行く
このまま ずっと一緒にいたい
お前を ずっと愛していたい
熱にはちょっと弱いけど
錆にもかなり弱いけど
電装系も 死んじゃうけど
ボディも かなりきしむけど
雨漏りだって しちゃうけど
わがままな お前でも
焼もち焼きな お前でも
このまま ずっと一緒にいたい
お前と ずっと走っていたい
OZAKI,WISH YOU WERE HERE